2020/06/25 17:26
(2021.4.30:記事及び図表の追記)
2020/6/16「中古カセットデッキを購入する方法一例」という内容で書きましたが、今回はその続きで、
現在、カセットデッキは何に接続できるのか、について投稿いたします。

〇カセットデッキは基本的にプリメインアンプに接続する
カセットデッキはオーディオコンポの一種で、カセットテープへの録音と再生に特化した機器です。
ヘッドフォンの出力端子は通常ありますが、基本的にスピーカー等の出力装置を持たず、一般にプリメインアンプに接続し、その先のスピーカーやヘッドフォンから音声を出力します(下図ご参照)。

カセットデッキはカセットテープ再生の際は、プレーヤーとしてアンプに音を送り(アンプ側のインタフェース=接続先はLINE-IN端子)、アンプで増幅された音がスピーカーもしくはヘッドフォンから出ます。
また、レコーダーとして、他のプレーヤー(アナログプレーヤー、CDプレーヤー、ネットワークプレーヤー・・・)の音を録音できます。
そのため、各種プレーヤーの音をアンプが送り出すインタフェース(LINE-OUT端子もしくはREC-OUT端子)との接続も必要です。
デジタルオーディオ主流の現在、カセットデッキを「受け入れてくれる」アンプ等オーディオ機器はどのくらいあるものなのか、ちょっと調べてみました。
〇現在販売されているプリメインアンプとの接続は可能?
ハイレゾ対応をうたうプリメインアンプにも、まだまだカセットデッキは接続可能です。
量販店で5.7万円ほどのお手頃なDENON PMA-800NEにも、同じく量販店で36万円以上の高級機Marantz PM12 OSEにも、レコーダーを接続するアナログI/Oのインタフェースがあります。(昔はTAPE1とTAPE2の2系統が普通でしたが、今でも接続できるのはほっとします。)

(上の写真:Marantz PM12 OSE)
※プリメインアンプ各製品にカセットデッキが接続できるかどうか、詳細を確認したいときは、メーカーHPの該当製品ページにて仕様の詳細を確認したり、製品の背面にあるインタフェース等の画像も確認すると明確にできると思います。
〇ミニコンポとの接続は?
機種による、と言えそうです。例を挙げますと、
ONKYOのX-NFR7FXでは、本体部の背面にレコーダー用のI/Oインタフェースが1系統ずつあり、カセットデッキを接続できます。(下の写真)

一方、DENONのCDレシーバー(ミニコンポの本体部分)RCDM41SPには、カセットデッキから音を送るLINE-IN端子はありますが、デッキに音を送り出すLINE-OUT端子がありません。
臨時にヘッドフォン端子からデッキに入力する方法もありますが、恒常的な接続には向かないと言えるでしょう。
※ミニコンポ各製品にカセットデッキが接続できるかどうか確認したいときも、メーカーHPの該当製品ページにて仕様の詳細を確認したり、コンポ本体の背面にあるインタフェース等の画像を確認すると、詳細が明確になると思います。
〇CDラジカセやCDラジオ、一体型オーディオとの接続は?
30年以上前、私が社会人になりたての頃に購入したCDラジカセには、CD専用のLINE-OUT端子がありましたが、現在売られているCDラジカセやCDラジオ、一体型オーディオには、LINE-INはあっても、通常、LINE-OUT端子がありません。(下の写真:東芝TY-AH1000)
上記ミニコンポの2例目同様、臨時にヘッドフォン端子からデッキに入力する方法もありますが、恒常的な接続には向かないと言えます。

先に進むにつれて寂しくなってきました。ならば、こういうのはいかがでしょう。
〇真空管アンプへの接続
真空管アンプというとアナログレコードプレーヤーを接続して聴くもの、と思ってしまいますが、TRIODE TRVA300XRにはPHONOと別にLINE-INが3系統、REC-OUT(=LINE-OUT)が1系統あります。通常のアンプと同様にカセットデッキを接続できます。(下の写真)

今どきフル・アナログ?な環境で録音・再生できるのも、興味深い体験かもしれません。
また、コンパクトでスタイリッシュなCAROT ONEのERNESTOLONE-PHONO-EXは意外?と拡張性があり、PHONO端子以外に、ステレオミニのLINE-INが前後に計2系統、LINE-OUTが1系統ありますので、ケーブルのタイプに注意すれば、背面にカセットデッキを接続できそうです。

ただし、見た目バランスが取れるようなデザインのカセットデッキを探してくる必要はありそうですね。
<向実庵からのメッセージ>お得な商品販売中。以下のページもどうぞご覧ください。