2020/06/16 11:25


上記ブログでは、現在、新品では買えないけれどお勧めするカセットデッキのスペックを述べておりました。
具体的には、
・ワウ・フラッターは0.04%(WRMS)程度より少ない
・ノーマルテープで高音域の周波数特性が15kHz以上確保できる
・ドルビーB,C 等ノイズリダクションを使った録音・再生ができる
・できればバイアス微調整機能がある
・できれば3ヘッド構成がよい
・ドルビーHX PROが搭載されていると録音時に高音域が改善できる
等でした。

今回のブログは、上記スペックのカセットデッキを入手できるお店についてです。

〇「ハードオフ」及び同社のネットモールはお勧めできると思います
ネット上、或いはリアル店舗と、国内に中古カセットデッキを扱うお店は現在もいくつもありますが、
店主の体験上、一般に広くお勧めできるお店としては、「ハードオフ」及び同社のネットモールが挙げられると考えています。

ハードオフは全国に多数の店舗があり、多数のオーディオ製品の在庫があります。
そして同社のネットモールでは、全国のハードオフにある商品が一覧・購入できます。

今日(6/16)ネットモール上から「カセットデッキ」「9000円以上」「販売済み商品を表示しない」といった条件で検索すると、5ページ(=150件弱)にわたって全国で販売中のカセットデッキが表示されました。

検索にヒットした製品には、機能不良のジャンク品や、キーワード設定不備?でカセットデッキ以外も含まれていたり、完動品でも上記に掲げたスペックに満たない製品も含まれます。
しかし、それらを除外しても、50件程度は十分なスペックを備えたカセットデッキが検索されました。

メーカー名では、ソニー、ティアック、ケンウッド、パイオニア、ナカミチ、アカイ、ヤマハ、などがそろいます。
これだけの数の候補を一覧できる場所はネット・リアルいずれでも他にはなかなか見当たらないように思います。
そしてこれだけ候補があれば、好みのメーカーや機種及びスペックで、完動品かつなるべく美品のカセットデッキを選択して購入できる可能性は高いと思います。

気になる価格ですが、機種のグレードや発売時期、製品のコンディションによって左右されますが、およそ、3万円台以上の製品から選べば間違いは少ないと思います。
(ただ、中には超高級機種のジャンク品で4万円以上のものもありますので、価格だけでなく、各製品の説明書きをよく読み、コンディションを正確に確認する必要はあります。)

一方、中古品に3万円以上出すのは高い、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

安価になるほど(ハズレの)リスクは高まりますが、中には、キズがある等の理由で、完動品でも価格を下げて売られている場合があります。
時間をかけて製品をじっくり吟味すれば、1万円台後半でもきちんと完動品が手に入る可能性は十分あると思います。

〇「Xカ月保証」付きがお薦め
カセットデッキに限らず、ハードオフで販売される製品は購入から1カ月や3か月等の期間、動作不良が生じたら該当製品と引き換えに代金を返却するサービスがついているものがあります。(以下の項で取り上げ2台の中古カセットデッキを購入した時、いずれも1カ月程度の保証がついていました。)
「買ってはみたら不良品だったら…」と心配な方は、これら保証付きの製品を(多少割高であっても)選ぶと安心感が増すと思います。

〇筆者のハードオフ&ネットモールでの購入体験より:(1)ティアックV-1050
実体験をお話ししますと、4年位前、さいたま市内のハードオフで購入したティアックV-1050(90年代後半から2000年代初頭に販売された3.5万円程の製品・下はメーカーサンプル画像)はリモコン欠品の完動品が1万数千円でした。

カセット部を開けてヘッド部を見ると傷ついているように見え、購入前に心配だったのですが、お店の説明によると問題ないとのこと。手ごろな価格もあり思い切って購入しましたが、性能的に満足でき、現在も問題なく動作しています。

ですが、完動品かつ美品で、高スペックの中古カセットデッキを購入するなら、やはり3万円+αは予算を確保することをお勧めします。

購入体験(2)ティアックV-6030S
もう1台、購入例を挙げると、3年位前、ネットモール上で探して購入したティアックV-6030S(94年頃発売の7万円の製品・下はメーカーサンプル画像)は3万数千円でした。
もちろん完動品で傷等の少ない美品、機能や性能もV-1050を上回り、現在主力のカセットデッキとして使っています。

中古品は探す手間がかかる上に、「ハズレかもしれない」リスクや「損したくない」など心的プレッシャーが高まりますが、
考えようによっては、かつて手が出なかった高級機種が割安に入手できるチャンスにもなります。

ネット上の情報集めや実際の店舗巡りなどに少し時間をかけて、宝探し風に楽しまれるとよいかもしれません。