2020/05/22 11:23
(見出しの追記等更新:2021.7.9)
昨日お出しした投稿(器楽曲を楽しむ方にお勧めするカセットデッキのスペック)を見返して、
書いたことと、自分の行動とのギャップが少々引っ掛かりました。
回転ムラなど、スペックに制限が多いはずのCDラジカセで、
カセットテープを聴いているのはなぜか、という点です。

〇CDラジカセでCDよりもカセットテープを聴くことの方が多い現実
現在、CDラジカセではCDよりもカセットテープを聴くことの方が多いです。
テープに録音しないでCDをかけたほうが簡便ですし、
カセットテープにコピーしない分、音が新鮮とも言えます。
それでも、カセットテープで聴く方が多いです。
うまく説明できませんが、本能的にカセットテープで聴く選択をしている気がします。
何となく、CDでは身体が欲している音のバランスと微妙に違う、ようです。
CDをそのまま再生するとあからさますぎる、というか、高音により過ぎたバランスである、というか。
単体コンポに較べ、CDラジカセではアンプ部や筐体やスピーカーに制約があるため、
往々にして再生音にスケール感や低音域のボリューム感が出しにくく、
デジタル音源をそのまま再生すると高音域が必要以上に耳につく、という感じでしょうか。
それが、カセットテープに録音すると、高音域のボリュームがある程度収まり、
中音域や低音域に重心が移って、その上に高音域がのっている感じになる。
それが心地よいのではないか、と思います。
〇ポップスやロックなどの「ながら聴き」にカセットが心地よい
また、ラジカセで音楽を聴くときはたいてい、雑誌を読む、雑用をするなど「ながら聴き」をしたいときです。
そういった時に聴きたい音楽は、ポップスやロックなどが中心です。
これらの音楽は、ラジカセで心地よく聴ける音楽の筆頭ということもあるでしょうか。
でも時には、ポップスやロック以外の器楽曲も聴きたくなります。
〇カセットにシビアな器楽曲を聴く際は
ジャズやフュージョン系のアルバムとか、吹奏楽の課題曲集(マニアックなので補足しますと、
毎年、吹奏楽コンクール向けに新曲が発表され、1曲3-5分ほどで、内訳は行進曲、交響的作品、
ポピュラー風、前衛的作品などいろいろで、中には聴いて楽しいものがあります。)等を
「ながら聴き」することがあります。
こちらはポップスやロックなどよりも回転ムラや周波数レンジの狭さ等が気になりやすいので、
・複数台あるCDラジカセの中から相対的に器楽曲に向いている機種を使う、
・録音の際にスペックの高いデッキで録音したテープを使う、
・どうしても回転ムラ等が気になるときはCDなどで聴く、
等、対策しています。
〇CDラジカセ+カセットテープ≒おなかがすいたときのおにぎり
CDラジカセでカセットテープで音楽を楽しむことは、例えると、
屋外などの気分のよい場所で、おなかがすいたときに食べるコンビニのおにぎり。
のような感じでしょうか。
食べ物にせよオーディオにせよ、もっと高級なものや、もっと手の込んだものもありますが、
シチュエーションがぴったりのところで、欲しいものが手に入ると、とても心地よい、といえると思います。