2020/04/02 14:46
(一部更新:2021.6.11)
このところ、「カセットに録音する楽しみをお伝えできるコンテンツを作れないか?」と、夜間にカセットデッキの前に座って録音することが増えました。
今回はそれにちなんだブログです。
(写真について:絞りを必要以上に浅くしてしまい、カセットまでピントが回りませんでしたがどうかご容赦を。)
〇ELO PARTⅡ のアルバムを録音して
1枚目。90年代半ばに発表されたELO PARTⅡのアルバム「モーメント・オブ・トゥルース」をカセットに録音しました。
一つのアルバムの中にクラシカルな要素とロック音楽が同居していて、録音のサンプルにふさわしいと考えました。

このアルバムの最初と最後、及び間奏曲としてオーケストラ演奏が挿入されています。本来?のバンドの演奏は2曲目から始まるユニークな構成です。(ELOにはヴァイオリンやチェロのメンバーが加わっていたので、古くから知っている方には、ある意味当然だと思いますが。)
ELO PARTⅡには、その前身といえるELOで作曲やギターやヴォーカルなど、中心的な役割を果たしてきたJ.リンが参加していません。
ですが、メンバーそれぞれが作曲した収録曲はELOらしい作品がそろっていると思いますし、J.リンに代わり参加するP.ベイツのギター演奏の巧みさは聴きどころの一つだと思います。
〇ELOの代表的作品も録音
もう1枚、ELOの代表的な作品も、と思い、79年発表の「ディスカバリー」も録ってみました。

この作品はさらに古く、アナログ盤の発表から40年以上たちますが曲も演奏も今でも新鮮です。録音もクリアですね。
こちらも演奏面ではシンセやヴォコーダー等の電子楽器と一緒にストリングスも活躍しますが、前作まで加わっていたヴァイオリンとチェロの3人の名前はなく、この作品でELO のメンバーはギター、ドラムス、ベース、キーボードの4人だけ。いまさらながら意外です。
〇カセットテープに録音する理由・音に変化があること
さて、特に若い世代の方には、なぜわざわざカセットテープに録音するの? と疑問かもしれません。
アナログの面白いところは録音することで音に変化があることです。
前提として一定以上の品質のレコーダーが必要ですが、カセットに録音すると、低音から高音域までのバランスが、耳にやさしく聴きやすい音に変化することがあります。
また、以前投稿した「『演奏会のような』CD」の話にも通じますが、録音を通じて曲を聴きこむことになり、これまで気付かなかった良さや面白さに改めて気付く機会にもなります。
よく知っている曲のつもりでも、録音中や聴き直している間に「こういうことだったんだ」と気付くことはよくあります。
4分程度の曲でも、一回聴いた程度ではその音楽の全体像や詳細は案外わからないものです。
録音を通じて、曲への理解や音楽を聴く楽しみも増えるということです。
新型コロナウイルスの猛威はなかなか収まらず、心配なこの頃です。
家の中で過ごす機会も増えている方も多いのではないかと思います。
この機会にしばらく聴かなかったアルバムなどを聴き直すのも興味深いと思います。