2026/05/24 12:44
(本稿の記述には走り書き的な部分がございます。情報の正確さは程々の箇所もある点、ご理解をお願いいたします。)
2026.5.24
向実庵店主 舩生好幸
今、ハイポジションテープを入手したいなら、1990年代末や2000年代頃に販売されていた、4大メーカーの低価格製品から、コンディションの良い未使用品を、ネット通販やオークションサイト、或いは個人売買サイト、等で探すのがよいのでは、と思います。
具体的な製品ブランド名では、
・TDK:CDing-Ⅱ,AD2、
・SONY:CDixⅡ、
・MAXELL:CD's2、MY'2、
・AXIA:J'z2、PS2
等です。

(上記画像:当店で販売していたハイポジションテープ。完売しております。)
これら製品が現役だった当時、C60付近の長さのハイポジションカセットが1巻当たり300円台、などと安価だったのは性能が低いからではなく、各メーカーが「枯れた」技術を活用し、薄利多売の戦術をとっていたからでしょう。
低価格のハイポジションテープであっても、TDKならアビリン、ソニーはユニアクシアル、マクセルはエピタキシャル、AXIAはベリドックス、といった各メーカー実績十分のハイポジション用磁性体を用いた製品であったはずです。
デジタルネイティブ世代の方などが、「ハイポジションテープとはどんなものか?」と、とりあえず試してみる用途なら、コスパの良かった上記の製品群から1,2巻選ぶ、等がリーズナブルではないか、と思います。
ただし令和の現在、これらの製品の、コンディションの良い未使用品を購入しようとすると、さすがに数百円台という訳にはいかないでしょう。分数や売り手側の意向等によって、千円台~になると思いますが、結果的には割安ではないか、と思います。
〇最近、米国2社からのハイポジションテープ供給は停止中
只今(2026年5月)、ハイポジテープを生産できる米国2社(NAC、ATR)の現行品は、理由が未詳ですが供給を停止しています。
仮に入手出来ても価格は円安や日本への配送料+関税?を加算すればC60カセット1巻当たり3千円台にはなるのではないでしょうか。
また、選べる分数はC60かC90に限られます。
さらに、経験したところでは、比較的近年開発されたNACのハイポジテープはまだMOLが国内メーカー品ほどに広くはなく、録音レベルの設定には神経を使います。
(ATRの方は国内メーカー品に近い性能を有する旨、ネット上の解説を読んだ記憶がありますが、上記の通り販売を停止しています。2社からの早めの供給再開を祈りたいです。)
そのような次第で、ハイポジションテープは、現在も探せば製品が見つけられるネット通販やオークションサイト、個人売買サイト、等で、比較的新しい国内メーカーの良品を、少し時間をかけて探すのがよいのではないか、と思います。
〇眠っているカセットの再活用を検討してみては
また、昭和や平成前半からのカセット愛好家の方であれば、お手元に何巻かのハイポジションテープが眠っていたりもするでしょう。
録音されている内容が貴重なら、PCMレコーダー等でデジタル化して保存し、カセットそのものは改めて録音に活用する、ということも考えてはいかがでしょう。
(向実庵店主)