2021/09/21 16:33

2020年9月11日にリリースしたレトロ調デザインのカセットテープ<黒ハーフ+青ストライプ>(以下、黒Acoustic)は、TDKの音楽専用カセット「AD」、特に第2世代AD(1979-1981)へのトリビュートの気持ちで作った製品です。

実は当時、リリースに当たって少々迷う気持ちがありました。

この製品に使用する黒ハーフカセットは、低音域から高音域まで広い周波数特性を確保しつつも、アナログメディアらしい落ち着いた音色、中低音域の厚みやニュアンスの豊かさが持ち味の製品です。

アナログメディアらしい音質が個人的に気に入っている製品ではありますが、「突き抜ける高音の冴え」というキャッチフレーズが有名なADのトリビュートとしては、音の傾向がいささか違う、と常に気持ちのどこかに引っ掛かっていました。

その後、<スカーレット><スカイブルー>に使用する別系統の黒ハーフカセットを入手できました。こちらの製品は上記の製品に対して、デジタル対応と言える高音域まで伸びやかな周波数特性、明るく爽快感のある音質が特徴といえます。
黒Acousticもこちらのカセットテープを使った方が、製品キャラクターの面で自然であろうという気持ちが、時間とともに強くなってゆきました。

(上の画像:<スカーレット><スカイブルー>向けのカセットに、現行の黒Acoustic用レーベルを合わせたテスト用の製品。録音して雰囲気など確認しました。)

そこで、リリース以来1年が経過したところで、製品のアップグレードの意味も込めて、黒Acousticも<スカーレット><スカイブルー>と同じ黒ハーフカセットを使用する製品に更新することにいたします。
分数のラインナップには従来のC46/C60/C90にC80も加わります。デザインは大きく変えない予定ですが、<スカーレット><スカイブルー>を踏まえたデザインレイアウトの微調整や、新/旧製品で区別がつく程度の変更を加えようと思います。

新しい黒Acousticのリリースは、少しお時間をいただき、10月中には行いたいと思います。
準備ができましたら、改めてご案内いたします。

また、現在黒Acousticに使用している黒ハーフのカセットテープ素材が若干ですが残っています。こちらは横ストライプシリーズの色違いの製品としてリリースを考えております。

(上の画像:黒ハーフカセットを用いた横ストライプシリーズの製品案。)

C46/C60/C90それぞれ数本ずつの限定製品になりそうですが、新しい黒Acousticのリリースに続いて、こちらもリリースできればと考えております。

引き続きご期待いただければ幸いです。