2020/10/26 10:36
ただいま、カセットストアデイ2020記念セールにて、ジャズ・フュージョンのアルバムのミュージックテープ(中古良品)をご紹介しています。
各アルバムについて、それぞれのアーティストのキャリアにおける位置づけ、という切り口から綴ってみたいと思います。
1.キャリアの比較的初期のアルバム
上記のアルバムは、それぞれのアーティストのキャリアの早い時期に発表されたアルバムといえます。
1969年結成、1973年に再結成されたマンハッタン・トランスファーは1976年リリースのこのアルバムが2作目でした。
1977年デビューのスパイロ・ジャイラも、1979年リリースのこのアルバムが2作目(日本ではデビューアルバム)でした。
アーティストのキャリア初期の作品では楽曲や演奏の完成度が今一つ、ということが往々にしてあります。
けれどそれぞれのアルバムは、今聴いても、演奏も音楽の完成度も水準以上と感じられます。
いずれもアーティスト層の厚い米国の作品ということもあるでしょう。ご存じない方でも、安心してお聴きいただける作品だと思います。

1955年生まれのジョシュア・ブレイクストーンにとってこの1988年リリースのアルバムは1983年の第1作から数えて4作目です。彼は、21世紀の現在までに20枚以上のアルバムをリリース。長いキャリアを持っています。
このアルバム全体を通して、ブレイクストーン自身の個性を強調するより、ピアノのベテラン、トミー・フラナガンや、同じくトロンボーンのジミー・ネッパーを要所要所で前面に立て、バンド全体のアンサンブルを重視している印象があります。
彼らのアンサンブルの妙が伝わってくるアルバムといえると思います。
2.ベテランの時期のアルバム

「THE WAY I FEEL」がリリースされた1976年にソニー・ロリンズは40代半ば。彼の2度目の休止期間(1969-71。この間に彼はインドに赴き、ヨガや瞑想、東洋哲学を研究したり、初めてジャマイカを訪問したそうです)を経た後の時期に当たります。
1970年代から1980年代にかけて、彼はR&B、ポップ、ファンクのリズムにより強く惹かれるようになり、彼のバンドにはエレキギター、エレキベース、そしてよりポップやファンク志向のドラマーが加わりました。
このアルバムにもエレキギターのリー・リトナーや、ウッドベースのアレックス・ブレークのほかにエレキベースにはチャールズ・ミークスが参加し、この時期の彼の目指したサウンドを収録したものとなっています。


これらのアルバムがリリースされた時期、オスカー・ピーターソンは61歳頃、ミルト・ジャクソンは62歳頃でした。
彼らの’悠々自適’の時期のアルバムといえるのでは、と思います。
既に彼らには演奏やレコーディングに関して、「納得のいく環境で、納得のいくメンバーと、納得できる曲を演奏する」ための選択の自由があったことと思います。
彼らにとってこれらの演奏そしてレコーディングは、気心の知れたプレーヤー或いは新進気鋭のプレーヤーとの演奏自体が楽しく、新しい気付きやインスピレーションを与えてくれる、そんなメリットのある内容だったのではないか、と想像します。
このアルバムで聴ける彼らの演奏は、今聴いても興味深い内容になるものと思います。
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