2020/06/27 10:59
はい。個人的な実感を書きますとそんな感じです。
熱帯花木と夏野菜の栽培を比べたり関連付ける記事は通常ないかもしれません。
しかし、どちらも栽培するメインの時期が近いですし、特にプランターで栽培する場合の手間のかけ方は結構似ていると思います。

「ナスやピーマンなど夏野菜の栽培経験はある。ハイビスカスも育てたいけれど難しいのでは?」とためらっていらっしゃる方に向けて、書いてみたいと思います。
3年前から集合住宅のベランダでナスとピーマンをプランターで栽培しています。
およそ西向きの場所、直射日光が当たるのはお昼過ぎから4~5時間ほど。
さらに、光は欲しいけれど夏の西日をそのまま当てると暑すぎます。なので夏の晴れの日は日よけをかけて直射日光を和らげています。
という、条件のあまり良くないロケーションです。ナスもピーマンも、収穫できてもサイズはスーパーで売られている商品の1/3とかですし、当然思ったような収量に届きません。(振り返ると、肥料が不足していたかも、と反省しています。)

(上:本日のベランダの様子。手前がハイビスカスですが面積ではナスやピーマンが大勢を占めます。・・雑多な写真で恐縮です。)
このベランダに昨年の8月頃から、白い八重のハイビスカスを置きました。108円のおつとめ品だったこともあり「失敗してもいいや」と練習のつもりで栽培を始めました。
始め、つぼみが大きくなっても咲かずに落ちてしまう状況が4個くらい続きましたが、置き場所の工夫や、水やりと肥料のタイミングをまめにする等したら、その年の10月に、最初の花が咲きました。
気温の低い11月~4月はべランダとガラス戸一枚隔てた居間の窓際に置きました。年末年始にも1個ずつ花が咲き、日が長くなり始めた2月以降は、現在まで続けて花を咲かせています。

(上:今年4月の開花の様子。)
この白い花の株で感覚がつかめたので、赤や黄色やオレンジ色の株も増やして現在に至ります。
ナスやピーマンなど夏野菜をプランターや庭先で栽培されている方は毎日、日照や気温や風、水や肥料が十分か注意を払い、病害虫が発生していないかにも注意を払っていらっしゃると思います。
ハイビスカスは葉が厚く丈夫なせいか、ナスやピーマンに比べて病害虫の被害が少なく、防除の手間は少ないです。
また、特に花が咲く時期は、水や肥料切れしないよう注意が必要ですが、これはナスやピーマンなど夏野菜を栽培される方ならよくご承知のことでしょう。
また、花を楽しむハイビスカスは大雑把に言えば「花が咲いてくれればそれでいい」ともいえます。
花が咲いた後の果実を目的とするナスやピーマンの栽培よりも、その分ハードルは下がるというものです。
「面倒なことは何もしないでハイビスカスの花を見たいのですが。」という質問には「栽培ではなく写真を眺めていましょう。」ですが、ナスやピーマンなど夏野菜を上手に育てられる方なら、その経験を応用すればハイビスカスも難しくないと思います。
また、夏に限らず寒い時期でも、ハイビスカスは一定以上の気温が保てる日当たりの良い場所に置けば、通年できれいな花が見られます。
この時期、ホームセンターで定番品種の小さめの株なら500~600円くらいから売られていますので、トライされてはいかがでしょう?
(向実庵からのメッセージ)