2020/06/19 16:25
カセットテープに録音していると、うっかり分数の計算を間違えて、
演奏が終わらないうちに、先にテープが終わってしまうことも時々ありますが、
それよりはるかに多いのは「見込みと違って、テープが結構余ってしまう」ことです。
個人的にありがちなのは、
「このアルバム、46分では収まらなさそうだったから60分にしたけれど、やっぱり46分でよかったのかな?」
というパターンです。
カセットテープの長さ(分数)の表記は、通常以下のようになります。
・46分(片面23分)
・60分(片面30分)
・90分(片面45分)
等々
一方で、カセットテープレコーダーは、規格上テープスピードの誤差が3%まで許容されています。
それに合わせ、実際のカセットテープ長も、レコーダーのスピードが速かった場合に備えて余裕を持たせてあります。
3%の余裕がある場合、使用するレコーダーが正確なテープスピードを持つ機種だったら、60分テープの片面あたりの長さは、
30分×(1+0.03)=30分54秒
になります。
しかし、実際に使ってみると、実際のテープの余裕部分は3%より、もっと長い感じを受けます。
(これは使用しているデッキで表示される分数などに基づく体感なので、ある程度の誤差をお許しいただきたいですが、)
46分テープでも片面あたり1分強程、
90分テープになると片面2分強程度、余裕がある気がします。
体感で、少なくとも5%程度の余裕はありそうな気がしています。
そこでカセットテープの長さを表記+5%増しにして、改めて正確(?)な分数を表してみますと以下のとおりです。
・46分・片面23分 → 48分18秒・片面24分9秒
・60分・片面30分 → 63分・片面31分30秒
・90分・片面45分 → 94分30秒・片面47分15秒

こうなると46分・60分・90分テープいずれでも、時間的に結構余裕が生まれる印象です。
また、この数字を見ると、
個人的には実際の録音の際に体験するテープ残量に近い印象も受けます。
それならば、カセットテープの「本当の長さ」を見越して、
短めのテープに、ギリギリまで詰めて録音する、無駄なくテープを使い切る、
それが効率的かもしれませんが、製品の個体差などで、見込み通りの余裕はない場合もあるかもしれません。
数十秒程度の残量不足のために、録音し直すのは時間の無駄なので、保険の意味から長めのカセットを選択するか。
大げさに書けば、ユーザーの勇気(?)やフィロソフィー(?)が問われる場面、ということでしょうか。
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