2020/05/27 10:18
ラジカセのカセット部にも録音の機能はあり、ラジオやCD、マイク入力などを録音できるのですが、
当店としましては、カセットテープへの録音は、カセットデッキがおすすめです。
理由は、現在販売されているラジカセ(CDラジカセも含みます)で録音しようとすると、
ユーザーが任意でカセットテープへの録音レベルを設定できないからです。

オーケストラ演奏など、強弱の差が大きい音源を現行のラジカセでカセットテープに録音すると、
音楽が盛り上がってきたところで自動でリミッターが働き、音が歪まないよう音量を抑えます。
また、弱音の部分はノイズに埋もれないように自動でレベルを上げて録音します。
親切なようですが、逆に演奏の強弱が不自然になってしまい、
聴いていてストレスに感じることがあります。
またポピュラー音楽を録音するときも、曲のサビで盛り上がってきたところで、
おせっかいなリミッターが律義に機能して、ボリュームを微妙に抑えてしまい、
その結果、聴くとなんとなく欲求不満が残るカセットテープが出来上がる、
そんな場合もあります。
これが、録音する内容が会議やインタビューなら、
過剰な音量変化がならされて、聞きやすい録音が出来上がるでしょうが、
音楽については自動録音の結果、不自然な演奏になりがちです。
お勧めできない理由です。
一方、カセットデッキなら、録音レベルをユーザーが任意で設定できます。
ただし、大音量や微弱な音を考慮して録音レベルを設定するには、
ある程度の慣れが必要ですし、
慣れるまでに何回か失敗するかもしれません。
また、もちろん、
「カセットデッキなんて持っていない」
「ラジカセで録音した音で十分満足」
といった方にカセットデッキでの録音を無理にお勧めできるものではありません。
けれど、「ラジカセでカセットテープに録音すると、
元の音源に忠実に録音できないのは不本意。
録音の質を改善したいが、どうすればいいのか。」
そうお考えの方には、
ラジカセで聴くカセットテープも、
自然な音楽の強弱を(カセットテープの許容範囲内で、)そのまま録音できる、
走行性能やSN比の点でもラジカセよりも有利な、
カセットデッキでの録音をお勧めしたいです。
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