2020/05/26 12:21
リサイクルショップで、中古のミュージックテープを、
再生途中で止めた状態のままで販売していることがあります。
気に入ったアーティストのテープだから買っちゃえ、と購入して、パッケージを開けて気が付きます。
まず間違いなく、その止めて露出した部分にはダメージが生じていて、音が劣化していました。
遅まきながら、得られた教訓は、
カセットテープは「最後まで巻き上げて保管しないと、ダメージを受ける」でした。

カセットテープは途中で止めた状態で、長期間放置すると、ケースに入っていても、
湿度や乾燥やホコリの影響、接触しているパッド等の影響により、
テープガイド付近に露出しているテープが、かまぼこ状に反ったり、
縁がゆがんだり、折れ目がついたりすることがあります。
テープにダメージを受けると、再生中に該当箇所で、
左右の音量のバランスが崩れたり、音質が劣化したり、ノイズが出たりします。
また、デッキやラジカセの走行系にテープが絡まったり、ヘッドを痛めるリスクも高まります。
一旦、ダメージが生じたテープは、後からきちんと巻き直したとしても、
完全に元には戻りません。確実に音が劣化します。
うっかりダメージを与えないように、カセットテープは聴き終わったらその都度、
最後まで巻き上げることは大切です。
もう手に入らない貴重な高級カセットテープや、
貴重な録音を収めたカセットテープを長持ちさせるため、
必ず、聴き終わったらテープを端まで巻き上げてから
ケースに収納して保管しましょう。
・・・以上、このブログを読んでくださる皆様には「釈迦に説法」のような気もしましたが、
念のため書かせていただきました。ご参考になれば幸いです。<(_ _)>
<向実庵からのメッセージ>以下のページもどうぞご覧ください。