2020/05/25 09:09

5年ほど前、都内にあるジャズの中古盤のお店で、
市販のミュージックテープを購入しました。(ほぼ初めての購入体験でした。)

数本買った中にダンスミュージックのオムニバス盤がありました。
ロックバンド「クイーン」のカバー作品集です。

聴いてみて音の良さに驚きました。
音にカセットテープの「悪いイメージ」がありません。

これはどういうことか、もう少し詳しく書きますと、

◎音質が良く、ノイズが少ない。
・演奏の背景の広がりがクリアに感じられ、リバーブ等もクリアに聞こえる。
・ノーマルテープ+ベーシックなドルビーBなのにヒスノイズが少ない。
・アナログ音源なのに、アナログディスクのスクラッチノイズから解放されている。(←当然ですが、・・書きたくなります。)

→オーディオ雑誌の受け売りを書きますと、
ミュージックテープはマスター音源を業務用機器で直接、販売する媒体にコピーして作る製品なので、
CDなどからの自家録音より、コピーの回数も減り、音の鮮度が高く音質もよくなるそうです。

◎ベースラインのボリューム感が十分で、ノリがよい
・デジタル音源で起こりがちな、高音域偏重のバランスと異なる。
・低音から高音域までバランスが程よく、心地よく、聴き疲れしにくい音質。

→ミュージックテープの製造に使うマスター音源は、カセットテープ向けに音質を最適化しているそうです。
低音の充実感やノリの良さ、音の心地よさはそのようなところからもきていると思います。

このミュージックテープ、CDも出ている様子です。
CDを聴いてはいませんが、きっとこのミュージックテープの方が、
作品内容にふさわしいだろう、と思いました。

以来、ハードオフなどで時々、CDで持っているアルバムのミュージックテープを見かけたら、
比較のために買ってみたりもしています。
聴き比べると、同じ作品でも媒体により、音に違いを感じたり、
音楽表現の面で違った印象を受けることがあります。

ミュージックテープは、CDとまた違う、体に響くというか、
ノリのいい作品に仕上がっているものが多いです。

一方、古いアルバムだと、テープが劣化していて、ドロップアウトやテープ伸びがひどいこともあります。
年代物や中古品に付き物のこのような、”ドッキリ”や”ガッカリ”も時々ありますが、

なるべくコンディションのいいミュージックテープを探して、聴いてみることはおすすめです。
聴きなれた曲にも結構、新しい発見があると思います。