2020/05/18 08:57

先週末、家事を片付ける際に何か聴こうと、ラジカセでカセットテープをかけました。

演奏が始まったところで「?」何か違うような・・・。
なにか音が鳴りきっていない気がします。高音も伸びていない感じ。音量が変動する波打ちも少し起こっています。

「このラジカセはこんな感じだったかな。もっとすっきり高音まで出ていたように思うけど。
 テープはまだ伸びていないはず。このキカイと相性悪かったかな?」

でも時間が惜しいので、そのまま作業を進めました。

A面が終わり、B面の演奏を聴いているうちに、ラジカセの本調子が出てきました。
音量の波打ちはなくなり、スピーカーから音が前に出てくる感じになり、高音まできちんと鳴るようになりました。

「音が変わったように思うけど、気のせいかな?」 念のため、もう一度、A面に戻して聴き直しました。
すると、今日、最初に聴いた時とは違って聞こえます。
もう波打ちはしない、高音まできちんと鳴ります。直前にB面を聴いていた印象と同じです。

思い起こせば、このラジカセを使うのは久しぶりでした。(下の画像:件のラジカセと聴いていたテープ)
ヘッドホンで聴いたのは3か月前くらい、スピーカーで鳴らしたのは去年の12月頃が最後だったような。

〇高級機でなくとも慣らし運転の必要性を実感
オーディオ雑誌など読んでいると、時々、オーディオ機器の「慣らし」「エイジング」の必要性について書かれています。
けれど長い間、自分に関係あるとは考えませんでした。
「ハイエンド製品だからわかることなのだろう、うちで使っている機器にはそんな違いなど出ないだろう」と。

でも近年、購入したてのカセットデッキの走行安定性、しばらく使っていなかったヘッドホン、今回のラジカセ、等で、
始めて使うときや、利用期間にインターバルができると、その製品本来の能力を発揮するまでに、一定の慣らし運転が必要、
と、はっきりわかる経験をしました。値段やグレードに関係なく必要なものなのでしょう。

そのような点に配慮せず、しばらくぶりに出して聴いてみて、「これダメ」と早まった判断をしてしまったら、その製品に申し訳ない感じだし、自分にとっても不幸だなあ、と改めて思いました。

どうぞ皆様もご注意(?)を。


<向実庵からのメッセージ>

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