2020/04/22 11:32

4月前半に前後して購入した2冊の雑誌(クルマ関連と科学関連)に、疫病退散の効果があるとされる妖怪(?)「アマビエ」の記事が載っていました。

どちらも、新型コロナウイルス退散を祈願して、編集部のメンバーや関係者が、江戸時代のかわら版(掲載写真の上半分)をもとに、自分なりのアマビエの絵を描く、という記事でした。

これは面白い、自分もやってみようか、と考えましたが、Twitterにも多数投稿されている、かわいらしいイラストやセンスのある絵は描けないのでやめておきます。

このかわら版でアマビエは「この先、疫病が流行るので私の姿を描き写した絵を早々に人々に見せなさい。」と語っています。
ならば、アマビエの姿を見るだけでもご利益(?)はある、と受け取りたいです。

官庁でもアマビエのイラストを活用しています。
厚生労働省の新型コロナウイルス感染拡大防止キャンペーンロゴ「STOP!感染拡大-COVID-19-」で、アマビエがプレゼンス向上に一役買っています。(掲載写真の下半分です。)

このロゴの意図は疫病の退散祈願にとどまらず、「新型コロナウイルスの感染拡大防止には一人ひとりの節度ある行動が必要」と(再)認識させることだと受け取れます・・・。


今の非常事態の状況では、「アマビエ」のような対象に対して「何かを信じる、何かを祈る」ことも、自分や周囲の励みや心の支えになったり、人の気持ちを一つにまとめる効果がある点で意味があるし、大切なことだと感じます。

また一方、実生活上で私たちがどんな行動をとるかも大切です。報道によれば、新型コロナウイルスは、
「微熱などの発症当日にウイルスの量が最も多い」とか、
「感染すると症状がなくても周囲にウイルスを拡げてしまう」等、
かなり厄介な特徴や特性が報告されています。

自分の健康に自信があっても、「もし感染していた場合には」と仮定して行動を組み立てる姿勢は、
(かなり面倒だし悩ましいですが、)当面の間、だれにでも必要ではないでしょうか。

(画像の出典)
・「アマビエの図」:京都大学付属図書館:https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000122
・「STOP!感染拡大-COVID-19-」:厚生労働省(画像へのリンクは下記ページ中、下の方です。):
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokumin